ナリスとの作戦会議 その13
文字数 1,129文字
確かに明里は寝付きはすごく良かった、と聞いている。
歌音は歯を磨き、ベッドの枕元に置いてあるナリスに向き合う。
ナリスは、うーん、と伸びをして、歌音と向き合う。
だから、ナリス……ごめんね……。こんなにも我が儘な子で……。
それでもナリスの心遣いは、とても嬉しかった。
歌音の不安は、風船のように膨らんでいた物が、徐々に萎んでいった。歌音は、本気で戦う。そう決意し、眠りについたのであった。
ナリスが、そのあとどう動いたなんか夜中の事は知らない。歌音は、戦うことを念頭に明日は、圭くんと戦闘訓練をすることにしたのだ。そのために、歌音がはぐっすり眠ることにしよう。明日の事は、明日考えて生き抜けばいい。明日は、今日なかったことが……未知の領域を味わうこともあるんだから……。今のところは、ナリスに任せよう。歌音は、その日の夜ぐっすり休むことができた。戦前の静けさとは、このような事を言うのだ、としみじみ思うのであった。