彼方に消え去る思い出
文字数 1,324文字
隣には、圭が座ってくれている。
歌音が不安だ、と言って来るので仕方なしに同席してもらったのだ。
だから、実質喋るのは歌音と一樹だけだ。時々、圭が口を挟んでくるかもしれないが、筋が通っていれば良いか、と思っている。
さぁ、始めよう。最高のお茶会を……。
本人らは、復讐に燃えているはずだけど……その炎を友情の炎に変えてみせるわ。
歌音は、一樹と協力すれば、ミミと双葉の関係性に溝ができたところを埋められるかもしれない。
歌音は、一樹にこうきりだした。
それでも失われようとしているこの過去の過ちを正さないといけない。
歌音は、今回の一樹の言う内容に協力することにした。二人が滅茶苦茶だと話は破滅に進んでしまう……。歌音の勘がそう言っているのだ。
絶対に破滅なんてさせない、友情に破滅なんてないのだから……。