夢世界での密会
文字数 2,405文字
そんな聡太が今度は、眠り姫症候群でダウンしてしまった。詩織は、聡太を救うために今日も聡太の夢世界に侵入しているのだ。
詩織からするとこれは、密会だ。今回の密会で聞き出すことはたくさんある。詩織は、聞きたいことを聞くために最初に口を開いたのだ。
しかし、詩織と聡太はもっと恐れていた事がある。それは、大事なパートナーを失うことだった。夕陽の時にあった大切な人の死が、この二人にも思い知らされる形になっていたからだ。
失う前に行動を起こせ!!、と聡太は詩織に言っていたのだ。だから、詩織は行動にうつしているのだ。
聡太は、詩織に微笑みかける。
詩織が俯いていた顔をあげると聡太が紅潮してしてのがわかる。それを見た詩織もだんだんと恥ずかしさで紅潮してきた。絶叫しそうな思いを心に秘めて、詩織は固まってしまった。
それを見かねた聡太は、恥ずかしそうにしているが、思い立ったかのように口を開いたのだ。それもとんでもないことを発言してきたのだった。
一頻り撫でたところで聡太はあることに気がついたのだ。謎の虚無感と狂気……それを感じたのか詩織を抱きしめ、耳元で囁いた。
その時、詩織にライトが当てられたのだ。詩織は、眩しさで目を開いている事が難しく、目をふせた。
次の瞬間、声をかけられた。
そのまま、詩織はベッドで横になるとそのまま眠気が襲ってき、すぐに眠ってしまったのであった。