ブルースター
文字数 1,137文字
確か……花言葉は、幸福な愛・信じ合う心。
ミミと双葉の信じ合う心は、完全に欠落してしまっている。
一樹は、幸福な愛がそれにともない欠落してしまったのだ。
一成は、現場を目撃し、ブルースターの花束を地面に落とした。
その香りを嗅いでかミミの動きが止まった。
双葉の首を絞めていた手も離れ、解放される。
激しく咳き込む双葉を介抱するため、歌音たちは走り出した。
もしかして、洗脳が解けた!! やったのか……。今回は、相当危なかった……。死ぬかと思った。
でも、さっきまで曇っていた空は、晴れ渡っており、夏の終わりの風が吹き抜けていった。
一成に申し訳ないけど今回は助かったし……。ブルースターの花束を持って立っていたので驚いたけど……。
三人も仲良く話しているのでこれで一件落着かなぁ? 次の合奏で様子を見てみよう。
今日は、疲れているのでゆっくり休もう。