ツンデレ魔法使いの恋心
文字数 2,580文字
だって、あんだけ熱い視線を注がれていればね……。バレるのも時間の問題かと……。心の中に、照れて物影に隠れたりする魔法使いが映し出されている。
クラリネットパートに行くと、何時ものように鈴華が迎え入れてくれる。
最初のファンファーレ……。音量は、フォルテ。何となく力強さが足りない。
多分、自分のペースを作っているのだろう。
里紗の一番高いE♭クラリネットの音は、飛び抜けてずれているのが分かったけど……。
何となく3rdB♭クラリネットが若干ずれている気がする。
クラリネットパートの練習が、少し進んだ所で歌音は、次のパート練習を見に行くため、クラリネットパートのメンバーとは、ここで別れ、ホルンパートの練習を見に行く。
窓から教室を覗くと、奏多が上の空でホルンを吹いているのを見つけてしまう。
注意をしない昴は、困ったような表情をしているのが分かる。