音楽の女神のセレナーデ②
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しかしだ。歌音は、納得していなかった。
音楽の女神と言われている歌音が作り出しているには、ちっぽけすぎて……と思っている。まだまだ改善は必要なようだ。
このまま、世界から音楽がなくなってしまったら……と思うと歌音は、何のために生きているのか意味を失ってしまう気がした。
歌音は、長椅子に座ると里紗は困ったように話を始めた。
松葉杖をつきながら、教室の外を歩く里紗は、
里紗は、滅多に声を発しないが、昴もこんなにも大きくと凛としている里紗の声を聞いたのは初めてだった。
昴はそのまま里紗の背中を見送る。
何も出来ない昴は、