クラス発表①
文字数 1,415文字
今日から鈴鹿歌音は、ここの生徒になる。 門構えからして立派な学園であることは分かる。一クラスしかないらしいが、生徒やその親達が噴水の広場に集まっている。
歌音は、朝から一成に学校に行くのが不安だ、と駄々こねたが、大丈夫だ、と無惨に返答されて今に至る。送ってほしかったけど、先に学校に行かれてしまったこともあり、歌音は一人でここまで来たのだった。
こける!、と思ったが、一人の少女に支えられ転けずにすんだ。
サイドポニーの少女が、歌音の問いかけに答えようと口を開いた。
高山里紗さん……心と音を閉ざしてる……南京錠と大きな扉……。何を意味しているんだろう。
この先、色々な事が起きそうな気がするのは気のせいではないだろう。
そんな予感がした。