花園の乙女
文字数 1,069文字
翌日の合奏の時間、美羽のオーボエのソロは、花園で歌う乙女のような感じだった。今までの戦乙女は、戦争とはほど遠い平和な少女になったのだ。じょうろを持って花に水をあげている乙女……。合奏でもいつもより調子が良さそうだった。
おかしい……。確かに今日は夕陽は調子が悪そうだった。何も考えないで吹いている夕陽とは違って、今日は考え事をして塞ぎこんでいるようだった。
今度は、歌音と美羽で夕陽を救う番だ!!
歌音はこの時まだ知らない。夕陽を救うには、心の傷が深すぎたこと……。死亡フラグが乱立する事……。歌音に夕陽を救うことが出来るのだろうか……。