音楽の錬金術師とツンデレ魔法使いの契り
文字数 1,755文字
昨日、歌音たちはテロリストと対峙しあった。ボロボロになったんだけどね……。
奏多と陽菜どうなったんだろう?
多分、いつもよりうまくいくと思う。
人々の期待に応えるために、歌音は指揮を振り続けるのだ。
指揮を振り下ろすと、最初のキラキラした音色が鳴り響く。
奏多と陽菜……。何となく分かる。
音楽の錬金術師は、魔法使いに恋をし、遂に実を結んだ瞬間だと思った。
オーボエのソロが良かった。ホルンとの掛け合いもかみ合っていて良かった。
遂に音楽の錬金術師と魔法使いの本気を見ることになる。
木管のメロディーもいつもより冴えている気がする。
もうすぐコンクールだからこれぐらいの出来だろう。練習は、思うように進んでいた。
この曲は、作曲者が妻への愛を綴った曲。
そのオーボエの音色にも愛が籠められているかのようだった。
しかし、いつもの笑顔に戻っている。歌音の見間違いか?
相馬先生……過去に何かあったんですか?
聞くにも聞けない現状になったのであった。