決闘②
文字数 1,190文字
理由は、簡単なことだ。あいつを花言葉の呪いから解放する。忌々しいあいつがかけた呪いを解くために……。
冬馬は、中庭で仁王立ちで待ち構えていた。
圭は、巨大な氷柱で強烈な電撃を凌ぐも、氷柱は瞬く間に砕け散った。 本当に水の力と電気は、攻撃の相性は最悪だ。
圭は、何度も水の魂で攻撃をするも、冬馬の電撃による攻撃に阻まれ、水は宙で弾け電撃が迸った。
あんなの避けられるはずがない。誰かの助けがあれば良いものを……。圭も対抗するかのように掌で包み込むぐらいの巨大な水の魂を作り出した。これだと圭の負けは確実だ。
そんな時だった。
目の前に屋上のフェンスが落ちて、圭たちの決闘はお預かり状態にされる。それと同時に舞い上がる赤い花びら……。この能力は、双葉の力……。
それと同時に戦っていた冬馬が、我を取り戻したかのように圭を見据えてきた。
真奈美が手を伸ばしたが、空を切ったのも見えた。最悪だ。
そんな時、誰かが勢いよく空から現れ、歌音を助けたのだ。
今回の決闘は……、それどころではない!! 圭は、相馬先生と歌音の元へと走り出したのであった。