無限の輝きの館
文字数 1,678文字
朝から明里にニヤニヤされて、歌音はどうしようもなかった。昨日のあれは事実なんだから仕方がない。お口あーん(^○^)とか、生まれてこの方……初めてやった。生まれて初めて……。あの曲が頭に浮かんできた。そりゃそうだろうよ……歌音。一晩も経てば、昨日のことなんか忘れられているに違いない。
今日も歌音は、圭と一緒に町に出た。
そして、昨日の外堀を甦らされることになる。
なんだこりゃ!!
「世界的プロトランペット奏者・白川圭、熱愛報道!!」
何よ、これは!!
女の人が、歌音と圭に声をかけてきた。
何か全てを見透かされたかのように輝く水晶が目の前で怪しげに輝いている。
占い師の女の人が、水晶を挟んで目の前の椅子に座った。
しかし、白川圭のランデブーとスキャンダルは、学園都市で広まり、追い詰められてしまったのが、後々の事実である。
後、無限の輝きの館……しばらく贔屓にさせてもらおう、と誓った瞬間でもあった。