合同演奏会 昼の部②
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しかし、悠は体調があまり良くなさそうだし、昴も心配そうに譜面を見ている。
俺にも不安が無いわけではない。何か話しかけたら死亡フラグをたくさん乱立してしまいそうだった。
俺は、その沈黙を打ち破る為にとんでもない事を口走ってしまった。
何故、恋ばなしたくなったかは伏せておいて欲しい。俺だって年頃の男子なんだよ。ちょっとみんなの恋愛事情が気になる事だってあるんだよ。
その時、男子控え室の前を歌音が通過していくのが見えた。
俺は、歌音を追いかける。
追いかけないと駄目な感じがして……。この嫌な予感を拭いきれないまま本番を迎えたくないと……。