鳳仙花(ホウセンカ)
文字数 1,121文字
今日は、明里と一緒にカフェに来ている。いつもする恋ばな……。暑い外を眺めながら、ミミの二週間ばかりの夏休みが始まった。
母親がドイツ出身で私は、日本とドイツのハーフ……。こんなに傲慢で気が強くて……。なかなか人を寄せ付けない。
明里だけは特別ミミを遠ざけなかった。ミミの前の席に座る歌音に興味がある。まるでホウセンカの花言葉が似合うような活発だけど弱気な指揮者。
ミミは、歌音に声をかけたことはない。
しかし、そんな歌音を認め始める少数派閥が出来はじめた。少数派閥には、圭や結愛・渚・鈴華・勝己・奏多・陽菜など十人ぐらいがいる。どうやって認めさせたのか気になる。
肝心の歌音は圭と話し合っている。
何故、こんな時に限ってタイミングがあわない……。
歌音は、誰からも好かれている訳ではないが、友達はまあまあいるみたいだ。
カフェで食べたものの精算をし、二人を追いかける。
まるで私に近づかないで、という感じで逃げ惑うようだ……。
それにしても暑い……。