修羅場
文字数 1,174文字
でも、歌音は美園のキスに阻まれ、動けずにいた。そろそろ解放してほしい。苦しい……。
いくら音楽をやっているからと言ってこんな長時間口を塞がれていたら苦しい……。
しばらくして、美園の口が離れたことによって歌音は大きく息を吸い込む事ができる。
その間に歌音は、相馬先生と柏原先生の元に向かおう。
音楽準備室の扉をノックしてすぐに開く。
一成が歌音に声をかけてくる。
緊張が解けたのか、あの時の恐怖が甦ってくる。
涙が次々と溢れてきて言葉にするのも難しい。
このままだと外の人たちに危害が加わってしまうことなど……問題はたくさんありそうだ。
この修羅場……長々と続きそうだ。