まつろわぬ民 節百五拾五

文字数 388文字

 源平の二大棟梁に、各地で興った武家が参加する……中央に均衡し、いつか、対抗する意識が生まれる――
 平安末期、貴族と武家とが、明確に乖離した状況がかたちづくられる……平清盛が、保元の乱、平治の乱を経て、源氏勢力を一掃し、武家の棟梁となる――太政大臣に就任……平相国(へいしょうこく)……だが、位人臣を極めたとしかいいようのないその地位を、わずか三ヶ月で辞したあたり、朝廷や公家に軸足をおきつつ、やはり、どこか別の場所をみすえていたのだろう――源平の乱のさなか、福原遷都をはたせず、逝く……
 もう、公武は、はっきりと分離したものになっていたのだろう――その後、源頼朝が、木曽義仲や平氏を亡ぼしていく……その傘下に、秀郷流千晴(秦氏)系の内藤氏もいる――平家滅亡後、頼朝は、はっきりと畿内から距離をとり、東国に独立勢力圏を敷いて、やがて幕府を開く……
 承久の乱……そして、武士の時代がはじまる――
 
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