習合 節廿四
文字数 265文字
雷神の飛び道具が、今度は、親王禅師から、徐福をつなぐ。(あっ)刷雄は、徐福が光を帯びるのを見る。まずい。三魂七魄を束ねねば、一瞬で火を吹く炭に……
雷鳴が、間近で炸裂し、(うぐう)その烈波のみで、吹っ飛ばされそうになる。弾き飛ばされた道士は、とっさに魂魄を引きしめ、丹田に力を入れたのだろう、赤い道服から湯気を発しながら、「か、あ」と、息をする。玉の緒が散ることのみは避けたらしい。
(う、うう)霊威が、貴 い。なにをやっても届かず、人を呪わば、の、結果に終わる。
親王禅師が、おもむろに、じゃらじゃらと、音高く数珠を揉む。揉む。
雷鳴が、間近で炸裂し、(うぐう)その烈波のみで、吹っ飛ばされそうになる。弾き飛ばされた道士は、とっさに魂魄を引きしめ、丹田に力を入れたのだろう、赤い道服から湯気を発しながら、「か、あ」と、息をする。玉の緒が散ることのみは避けたらしい。
(う、うう)霊威が、
親王禅師が、おもむろに、じゃらじゃらと、音高く数珠を揉む。揉む。