まつろわぬ民　節百廿三

文字数 142文字

　最初の一頭が、ゆるゆると舞いあそばされるそのお方の鼻先にただよいゆれる――
　それが、嚆矢となる……
　
　あとからあとから……澎湃(ほうはい)、という水勢の言葉をもちいたくなる鮮烈さで……
　
　アゲハチョウが、あとから、あとから――

　上塗りし、刷新するのだ……！
　
　肯(うべな)われる、
　
　ほか
　
　あるまい……

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