まつろわぬ民 節四拾三

文字数 229文字

 これだけ倭人が加わって雑然としていたグループに、同じ渡来人系のメンバーが取り込まれていなかったとは考えられない。倭人も渡来人も包摂しながら、朝廷とは距離を取って歴とした「蕃別」たる風を保っていた野党――いや、野党連合。

 それが、秦氏の実態だったのではないだろうか。

 はじめから、総称であり、

なのだ。
 つかみどころのない、魍魎のように朦朧とした、ぬえのように正体不明の、わけのわからないもの――それが、

だ。
 われはあまた(レギオン)、われらはあまたゆえ……
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