まつろわぬ民 節七拾一

文字数 195文字

 
 (晴れ晴れとした顔をしておるくせによ)刷雄は、舌打ちしたくなる――
 異端が除かれる――
 異彩が省かれる――
 それが、本当にいいことなのか、どうか……国風の一色に染まって。
 (いつかまた――)
 「

」と、徐福が言った。
 「なに?」
 「われらの、未来よ――」鬼が立ち去ったのか――この傲岸な方士が、どこか、毒の抜けた顔をしている……
 蠱毒(こどく)のように、中央にあって争うことに飽いたよう……
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