ひょうすべの誓い 節四拾七
文字数 220文字
輝元は、七月二十五日に参内し、後陽成天皇から天盃をさずかっている――従四位下、侍従に叙される……その三日後には、参議となる。
まちがいない――
朝廷を中心とした、ひょうすべ政権の中枢に席を占めたのだ。
秀吉から豊臣姓にくわえて羽柴の名字をあたえられる――羽柴安芸宰相……
(やれやれ
(またぞろ、副将軍か)
どうも、周防のつとめからのがれることはできないらしい――
……関ヶ原の後、大幅に領国を削られてなお、周防国は、輝元の手に残された。
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