第199話 復活の朝

文字数 2,238文字

 フォークの神様と呼ばれ、放送禁止になった部落差別や反体制を歌ってきた岡林信康さんが、70歳を過ぎ、書いた歌。 

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人という名の姿が消え 輝き取り戻す空海(そらうみ)
川の流れよ土よ緑 ここに蘇る命の群れ
人はもういない地球(ほし)は光る  

復活の朝 岡林信康
https://youtu.be/NrSaqNfsK8U

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『人類滅亡』-Life After Peopleというドキュメンタリーを観た。
「ようこそ、地球へ。人口はゼロ」
 各話のあらすじはタイトルから予想できそう。
 
 残された死体 支配からの解放 大都市の危機 金属の末路 様々な脅威 崩壊と埋没 歓楽街の最期 防衛の限界 行き先のない道 死の水 
 神の怒り 有毒な世界 文明の地下青銅 最後の晩餐 荒廃の波 人類のいない祝日 空の支配者 家屋の終焉 地下社会の壊滅 ホワイトハウスの崩壊
 
 一番の疑問は原発はどうなるか?

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 基本的には自動停止なり、経年劣化で破壊される。もちろんなかには正常な停止に至らずメルトダウンも起きるだろう。ただ地球規模でみれば人間が集めている核燃料などはごくわずかで、これくらいの核反応は過去の地球では自然界ですら起きていた。

 アフリカ中央には何億年も前にウラン鉱脈が自発的に核反応をしていた時代があったし、そもそも地球大気が今のような組成でなかった時代には、太陽からの放射線は、我々人類が作り出す規模とは比較にならないほど大地に撒き散らしていた。
  自然界のスケールに尺度をあわせるならば人間の核燃料使用等は取るに足らない規模だ。 仮に現存するすべての核燃料や爆弾がメルトダウンあるいは爆発しても、10年20年程度は近隣数十kmを汚染するが、100年200年経てばなんの影響もおよぼさないほどまで地球環境は復元してしまう。
(広島長崎はたった70年で大都市になったし、福島もわずか5年で人々の帰還が始まってるでしょ?)

 これまでに人間は、原爆投下(広島、長崎)や海洋で原爆を爆発させる実験等を繰り返しているし、チェルノブイリで原発事故が起きているが、自然界全体に影響が出ているわけではない。
 仮に、原発が爆発した場合、その周辺の環境は破壊される可能性が高いが、数十年すれば見かけ上は元に戻り、100年、1000年と重ねれば影響はなくなっていると考えていい。

 原発も、金属の劣化によって爆発する可能性はあるが、1万年もすれば僅かしか痕跡は残らないというのは正しいだろう。CO2と水さえあれば植物が育つから、コンクリートの上であってもすぐに木々が覆ってしまうだろう。
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12157233077


 コンクリートジャングルは本物のジャングルに変わる。ビルや橋は植物に覆われ、数百年のうちに灰色の都会は緑で埋まる。
 その中で、河川による浸食や落雷、山火事による火災で、人が建てた建造物も崩壊していくだろう。

 そして緑が増えれば、当然ながら昆虫が急速に増加する。人類の消失とともに農薬や化学物質の散布もなくなるので、その増加スピードは爆発的なものになる。
 この昆虫の増殖から、それをエサにする鳥類や哺乳類も一挙に繁栄していくだろう。特に専門家が予測するのは、「大型生物の復活」だ。

 かつて恐竜以後の地球を支配したマンモスや大型のライオン、トラ、サイは、人類の繁栄とともに姿を消していった。しかし、人がいなくなれば、大型生物が再び地球規模で復活し始める。
 専門家によると、「もし人類が世界中に拡散していなければ、今日のアメリカ中南部はライオンやトラが、地中海地域はゾウが、北欧はサイが覇権を握っていただろう」と指摘する。

 ただし、大型生物が生態系の覇者に返り咲くには、300万〜700万年はかかるそうだ。
 また、一度絶滅したマンモスの復活などは見込めないが、それとは別に恐竜を凌ぐ新種の巨大生物が誕生するかもしれない。

 それでも、人類が残す遺産の中で最も大きな「地球温暖化」の影響は根強いという。

 人類亡き後の気候変動については予測が困難だが、もし工業プラントの爆発や放射能の拡散、製油所の火災などが頻繁に起こるなら、熱を持った莫大な量の二酸化炭素が大気中に放出される、と予測される。

 大気中の二酸化炭素は海が吸収してくれるが、それにより多くの海洋生物が犠牲になるだろう。また、海の吸収量にも限度がある。

 もし海が限界に達し、大量の二酸化炭素が大気中に放置されるなら、温暖化は続き極地の氷冠をさらに融解させ、永久凍土を軟化させることで、さらに多くの二酸化炭素が放たれることになる。

 この悪循環が、人類がいなくても長きにわたって続く……
 しかし、温暖化の悪循環も永遠には続かない。

 例えば、約2億年前のジュラ紀には、大気中の二酸化炭素量が現在の5倍以上に達し、海洋の酸性度が跳ね上がって、自然は厳しい環境下に置かれた。
 ところが、その極限状態に適応し進化を遂げた動植物がたくさん現れたのだ。

 つまり、地球の極端な環境変化にかかわらず、自然には常に生存の道を見つける力がある。

 結局、人類がいなくなっても、地球が負った深い傷は長期にわたって消えない。
 しかし最後には、豊かな自然とともに息を吹き返し、母なる大地のもとへと帰っていくのだ……
(Yahoo知恵袋から)

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