第193話 ブラウン神父の事件簿

文字数 1,725文字

 英国ドラマをよく観る。ミステリーとディケンズ原作のドラマとか。ディケンズは読んでいないが面白い。『大いなる遺産』『荒涼館』
 読んでみようと思いながら忘れていた。

 ミステリーは同じものを繰り返し観ている。今は『ブラウン神父の事件簿』シリーズ。これは1冊だけ取り寄せて読んだが、非常に難解。訳をどうにかしてほしい。全神経集中しないとわけがわからなくなる。検索したら多い。

✳︎✳︎
 もう、とにかく読み辛い。1度読んだだけでは全く頭に入ってこないので、全エピソードを2度ずつ読んだ。日本語訳の海外ミステリーでこの本ほど翻訳がダメと思ったことはない。
 ただ原文を”構文ごと”に修飾して訳しただけの感じで、最早小説というよりはただの情報の羅列。同じ会社から新版も出たみたいだが、殆ど変わっておらず相変わらずめちゃくちゃ読み辛いらしい。

 人物や場所等の修飾がやたら多いくせに、場所の説明や状況の説明があまりにも少なく、場面が変わろうといつもそのまま区切らず書かれているのでとても混乱しやすい。
 これらは原文のせいかもしれないが、それらを補足してこそ現代訳になると思う。

 シャーロック・ホームズをビートルズに喩えるとすると 、ブラウン神父を喩えるべきはボブ・ディランではないか。
 前者は熱狂的ファンが世界中に凄まじい人数いる。
 後者は熱狂的ファンの数は限られるかも知れないが 、仮に本人が意識していなくとも 、根本的なところで影響を受けてしまっているミステリー作家/ロックアーティストの割合が 、前者とは比較にならないくらい高いのではないか。
(海外/国内ミステリ小説の投稿型書評サイト)より

 ドラマは、いなかの景色が素晴らしい。
 登場人物は原作には出てこない者ばかり。噂好きなマッカーシー夫人。素敵な伯爵夫人のレディ・フェリシア。その、お抱え運転手の男、シド。警部補は3人変わった。

 必ず出てくるのが庭の植物と紅茶、スコーン。
 紅茶は茶葉がカップに残る。残った茶葉で占う。茶漉しを使わない?

 スコーンは以前よく作った。まだ認知度の低かった頃。ケンタッキーのビスケットを食べて、いろいろ調べたらスコーンに近いのでは? と思ったのだ。

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 ニューヨークタイムズ紙の食コラムによると、名門フォーシーズンズホテルのペーストリーシェフが言うには、
「スコーンとビスケットの違いは、たった小さじ2杯の砂糖と1個の卵だけ」だそう。
 英国式のスコーンは、少し甘めで紅茶などと一緒にいただく焼き菓子です。
 食べる際にボロボロ細かくなってしまう、ほろりとした生地も特徴。こっくりしたクロテッドクリームやジャムなどをつけて、紅茶といただくと幸せな気分が満喫できます。
 割れた部分は「狼の口」と呼ばれ、これがあるのが上手に焼けている証拠だそう。この割れ目から手で水平にふたつに割って食べるのがマナーとされています。

 一方、KFCの故郷、ケンタッキー州があるアメリカ南部で作られてきたビスケットは甘みがなく、食事と共にいただくクイックブレッドです。 
 甘みのないビスケットはフライドチキンのお供としてはもちろん、バターやジャム、はちみつやメープルシロップなどを添えていただいても、グレイビーやハムと一緒に食するにも適しています。 
https://search.yahoo.co.jp/amp/s/recipe.rakuten.co.jp/news/article/200/amp/%3Fusqp%3Dmq331AQIKAGwASCAAgM%253D
より引用しました。

 クロテッドクリームはバターと生クリームの間のような乳脂肪の高いクリーム。販売されているので頼んでみようか?
 カロリーも高い。

 ドラマでは料理上手なマッカーシー夫人が、半分に割ってイチゴとクリームをはさんでいる。ドラマの登場人物、どんどん太っていく。実際に食べているのか? 幸せな気分が満喫したあとは、皆太り過ぎ。

 ブラウン神父は自転車。伯爵夫人はお抱え運転手付きの車。庶民は歩きかバス。マッカーシー夫人は徒歩で、恵まれない人や病気の人のためにスープを届ける。

 時間はゆっくり進む。
 小さな村で殺人は毎回起こるが。
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