第119話 作者は知らない

文字数 600文字

 10話21万字の長編を読んだのは4ヶ月くらい前だった。余韻が残り再読した。
 思い切ってファンレターを出した。

 だいぶ経ってから……
 本当にだいぶ経ってから返信がきた。
 作者は他のサイトにも投稿していて、novel daysは反応がなかったので遠のいてしまっていた。他のサイトからは誤字指摘や表現の指摘があったという。

 そして先日、もうひとりからもファンレターが。
 その方は再読……どころではないかも。
 読み込んでいる。私より詳しい。泣きたいときに読むのだそうだ。
 久しぶりに読みにきたら、私のファンレターが……

 作者は知らなかった。少なくともふたりの読者を、こんなに感動させていたことを。
 アクセスはあるけど……
 10話続けて読んだアクセスはあるけど。
 星はしばらくは私が付けたものだけだった。

 ある方は、星も評価もいらないという。以前いたサイトが、けなしあいがひどかったらしい。

 誰かが着て読んだ。

 それだけあればいいという。

 自分が感動したものが読まれたのが嬉しい。認められたのが嬉しい。
 もうひとりのファンが言うように、文章とかは本職の作家には及ばないけど、物語としては私の中でも最上クラス。  

 そういうものをnovel daysにきて、この1年で何作か読んだ。
 ひとごとながら、星がつくと嬉しい。

(自分の星は小出しにする。少ししたらひとつ出すの)
 そうして、誰かに読まれますように……

 

 
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