第160話 ハスキーボイス

文字数 1,230文字

 美容院で隣に座った高齢のご婦人が、なんとも素敵なハスキーボイス。80歳。
「お金があっても病気じゃあね、お金がなくても健康のがいい」

 去年までは自転車に乗りカーブスに通い運動していた。元気だった。病院なんて行ったことない……
 それが1度病院にかかると次から次に悪いところが……心臓まで良くないという。素敵なハスキーボイスは、具合が悪くて大きな声が出ないから。

 久しぶりに『作品の中の音楽』を更新した。日々のpv数は22話全部で一桁から20くらい。実質アクセス率は高い。常連さんがいてくださる? 年寄りの偏った音楽の趣味なのに。

 葛城ユキさんが亡くなった。好きだったハスキーボイス。そこからひらめき! ハスキーボイスを集めてみた。ほとんど昭和の歌。開いて聴いてくれる方なんて、もはやいないだろうな……
 作品の中の音楽は出尽くして、自分の好み、自分が聴くために作っている。看取り介護になったときに、流してほしい歌と曲をまとめておこうと思っていた。
 チャットノベルでYouTubeを挿入するのは簡単だ。だからどんどん盛りだくさんに。自分が聴くために作ったようなもの……掃除しながら流している。

 23話はハスキーボイス。
 それが、なんとアクセスが多いのです。我が作品の中では二桁なんて滅多にない。それが、1日で30とか、47、49……なにかの間違いでは?

 宣伝してしまおう。ハスキーボイス。曲目は、
 ロッド・スチュワート『今夜決めよう』『セイリング』
 葛城ユキ『必殺!主水死す』の主題歌『悲しみは花びらにのせて』と『ヒーロー』
 もんたよしのり『赤いアンブレラ』
 大原麗子と原田芳雄『夢の中のねむり』
 桑田佳祐&ミスチル『奇跡の地球(ほし)
 最後の曲以外は昭和の歌。青春時代に聴いた歌。

 歌は時代を思い出す。 
 施設でほとんど意識のない胃瘻の方に、部屋で童謡を流している。童謡もいいけど好きな曲を流してあげたい。裕ちゃんが好きだとかルミ子ちゃんとか。入居の際に聞いておくべき。

 YouTubeを観ていていろいろ発見した。
 都庁のグランドピアノは草間彌生さんのデザイン。
 吉幾三が海外オーディションに……? 合成でした。
 佐渡裕さん指揮の『アフリカンシンフォニー』
 好きなヴァイオリニスト『デイヴィド・ギャレット』の演奏。
 何年か前に観て感激したドイツ映画『4分間のピアニスト』のラストシーン。
 ジャクリーヌ・デュ・プレの『エルガーのチェロ協奏曲』
 映画『ビューティフル・マインド』のノーベル賞授与式の演説。
 リベルタンゴのダンス。
 観たいと思っていたものがほとんどある。便利なような、ありがたみがないような。

 発見。ジャズの『リカード・ボサノバ』と百恵ちゃんの『いい日旅立ち』が合ってしまうこと。
 マリー・ローランサンの『鎮静剤』の詩にメロディーを付けた高田渡さん。

 徳永英明ってスター誕生で落ちていた……

 ひらめいた。カバー曲。替え歌。映画に使われたクラシック音楽。




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