第163話 放送禁止用語・差別用語

文字数 1,555文字

 山口百恵の『謝肉祭』を検索していて、「ジプシー」が放送禁止用語であることを知った。1番好きな歌なのに耳にしないとは思っていたのだ。


『謝肉祭』は、1980年3月にリリースされた山口百恵の29枚目のシングルである。
 1997年、加藤登紀子のアルバムに収録された曲『影のジプシー』の曲名が差別的であるとの指摘を受け曲名変更に及んだのを受け、この曲もサビの「ジプシー」が差別用語と判断された為に、以降この曲がベストアルバム等から外されるようになった。ファイナルコンサートのDVD『伝説から神話へ -BUDOKAN…AT LAST-』が発売された際もカットされた。
 2005年リリースの『コンプリート百恵回帰』(全曲新アレンジで構成)、2006年リリースのライブCD-BOX『MOMOE LIVE PREMIUM』に収録されたファイナルコンサートのCDとDVD、及び2007年リリースの『山口百恵ベスト・コレクション VOL.2』でようやく解禁になり、ノーカットで収録されるようになった。
(Wikipediaより)

「ジプシー」は、様々な地域や団体を渡り歩く者を比喩する言葉ともなっている。元々は、「エジプトからやって来た人」という意味の「エジプシャン」の頭音が消失した単語で、 現代の日本においては、差別用語扱いで、放送禁止用語と見做されている。
  NHKでは「ジプシー」を禁止し「ロマ」を使っている。NHK全国学校音楽コンクールで演奏された「ジプシー」という言葉を含んだ曲は差別表現として放送中止になった。

 某出演者が「ジプシー」と言い、アナウンサーが不適切な発言だと謝罪した。
「ジプシー・キングス」の曲が流れる場合、そのバンド名はテロップで出る。
『太陽に吠えろ』の「ジプシー刑事」は地上波では放送されない。

 放送禁止用語・差別用語、私も知らないでかなり使っている。

 家柄 田舎 OL 親方 女子供 外人 蛙の子は蛙 ガキ 家系 片親 看護婦 姦通 気違い 給仕 愚鈍 狂う 下女 興信所 黒人 獣医 嬢 植物人間 処女作 スチュワーデス 知恵遅れ 血筋 連れ子 出稼ぎ 出戻り 土方 特殊学級 床屋 共稼ぎ 吃 パーマ屋 白痴 肌色 不治の病 ブラインドタッチ ポッポー屋 保母 魔女っこ 股にかける 町医者 満州 未亡人 婿をとる 名門校 妾 盲判(めくらばん)を押す 盲目 八百屋 郵便屋 嫁にやる 令嬢 レントゲン技師 老婆……

 
 映画『砂の器』がテレビ放送されたとき、ラストシーン近くで真相が明かされる場面、丹羽哲郎演じる刑事が捜査会議で述べるセリフがある。
「当時は不治の病と思われていた、○○病であります」
 ○○病の部分だけ音声カットされた。
 この映画の中で、一番肝心な「○○病」というセリフが出てくるのはこの1か所だけ。それがカットされては、もはや映画全体のテーマが分からなくなるということである。
(砂の器と差別用語の話から)

『獄門島』では、金田一耕助が「季違い」と「✳︎✳︎✳︎✳︎」を混同するという、作品のトリックに関する重要なシーンがある。過去に映画やテレビドラマとして制作されたことはあるものの、この語が放送禁止用語として指弾されてからは、テレビではそのまま放送せず、苦肉の策としてその部分のみ削除を行う。

 アニメでも『あしたのジョー』『巨人の星』は無音が多くなってしまう。
 漫画本はかなり修正されているということだ。
「日本一の日雇い人夫」は「日本一の父 一徹」に変更された。
「クロンボ」(削除)「こじき」(野郎に変更)
「ジャップ」「ドヤ街」「脳タリン」(削除されず)
「この世でいちばん愛する人を……廃人となる運命(危険な運命に変更)のリングへ上げることは絶対できない!!」
(語り部のほとりで、より)

 


ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み