第5話 曲

文字数 535文字

 J.S.バッハの無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番:シャコンヌ。気に入りすぎてメールアドレスに。でも既にいた。シャコンヌは数あれど……その方もこの曲から取ったのかな? 

 chaconne-ペンネームです。この曲を知ったのは、ディヴィッド・ギャレットのCD。
 何気なく録画したN響のコンサートに、ディヴィッド・ギャレットのメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲が。
 衝撃! まだ14歳くらいの美少年。
 映画『ベニスに死す』のビョルン・アンドレセン、カナダの歌手『緑色の屋根』のルネ・シマール以来のトキメキ。
 当時はまだパソコンはなかった。
 
 たまたま来日した。運命だ。
 行きました。子供はまだ小さいけれど夫に頼み込んで。
 ヴァイオリン・リサイタル。オペラグラスで覗く。拍手に答えてアンコールを何度も何度も。初々しかった。
 その後にCDを買い、並んでサインをしてもらう。なかなか出てこない……子供はふたり、夫が見ている。帰るのに1時間以上。
 勘弁してね。今夜だけは。

 間近で見た彼のなんとかわいくてきれいなこと……
 その後、来日するたびにリサイタルに。情報があると飛んで行った。
 今では検索すれば簡単に見つかる。パガニーニの映画『愛と狂気のヴァイオリニスト』にも主演。

 
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