第3話 嵐が丘とケイト・ブッシュ
文字数 889文字
若い頃、友人がクイーンのフレディ・マーキュリーが好きで、カセットに録音してくれた。当時はフイルムコンサートというものがあって、よく引っ張っていかれた。
まだ、クイーンは男性には認められていなかった。評論家のSさんも、合唱団、なんて言ってらした。フイルムコンサートの最後がクイーン。始まる前に男性陣が席を立つ。聴いていられるか……と出て行き、女性だけが残った。
あのグループが、40年以上後にこんなに盛り上がるとは……
その友達はピーター・ガブリエルが好きでそれも録音してくれた。ジェネシスにいた頃。長い曲ばかりだったが魅力的だった。
その友達は音楽が好きだった。高校を卒業して入社した保険会社の研修で会った。私は7年勤めた。子供ができたときに辞めた。いい時代だった。7年で給料は倍に。ボーナスもよかった。社内預金の利息が8パーセント。
友達は今では音信不通になってしまったが、定年退職したのではないだろうか?
クラシック音楽を聴くようになったのは彼女の影響だ。コーヒーのコマーシャルに流れていた曲を教えてくれた。
よい音楽は第1楽章から……
「チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番第1楽章」
すごい! って尊敬した。
クラシックの名曲集のレコードを購入したのはこの頃だ。クレジットを組んで。ステレオも。
『嵐が丘』を調べていたらケイト・ブッシュのワザリングハイツの動画にいきつき魅了された。高音の歌声、パントマイム、踊り。
棺桶から出てきた白いドレスの亡霊も、野原の赤いドレスのも。
今ではそのダンスは各地で催されているらしい。赤いドレスを着た老若男女が、ケイトになりきって踊る。
私も歌をかけ、合わせて歌いながら踊った。鏡を見ながら。
娘たちに聞かせたら笑う。出だしで笑う。さんまさんのオープニングの曲だそうで。さんまもケイトが好きなのね。
ケイトがピーター・ガブリエルとデュエットしたものがある。
Don't give up
いいなあ。動画観ると、終始ピッタリ抱き合って歌ってる。まだケイトは痩せている。
"主人公"に踊らせよう。女装させて。
"彼"に歌わせよう。抱き合って。
まだ、クイーンは男性には認められていなかった。評論家のSさんも、合唱団、なんて言ってらした。フイルムコンサートの最後がクイーン。始まる前に男性陣が席を立つ。聴いていられるか……と出て行き、女性だけが残った。
あのグループが、40年以上後にこんなに盛り上がるとは……
その友達はピーター・ガブリエルが好きでそれも録音してくれた。ジェネシスにいた頃。長い曲ばかりだったが魅力的だった。
その友達は音楽が好きだった。高校を卒業して入社した保険会社の研修で会った。私は7年勤めた。子供ができたときに辞めた。いい時代だった。7年で給料は倍に。ボーナスもよかった。社内預金の利息が8パーセント。
友達は今では音信不通になってしまったが、定年退職したのではないだろうか?
クラシック音楽を聴くようになったのは彼女の影響だ。コーヒーのコマーシャルに流れていた曲を教えてくれた。
よい音楽は第1楽章から……
「チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番第1楽章」
すごい! って尊敬した。
クラシックの名曲集のレコードを購入したのはこの頃だ。クレジットを組んで。ステレオも。
『嵐が丘』を調べていたらケイト・ブッシュのワザリングハイツの動画にいきつき魅了された。高音の歌声、パントマイム、踊り。
棺桶から出てきた白いドレスの亡霊も、野原の赤いドレスのも。
今ではそのダンスは各地で催されているらしい。赤いドレスを着た老若男女が、ケイトになりきって踊る。
私も歌をかけ、合わせて歌いながら踊った。鏡を見ながら。
娘たちに聞かせたら笑う。出だしで笑う。さんまさんのオープニングの曲だそうで。さんまもケイトが好きなのね。
ケイトがピーター・ガブリエルとデュエットしたものがある。
Don't give up
いいなあ。動画観ると、終始ピッタリ抱き合って歌ってる。まだケイトは痩せている。
"主人公"に踊らせよう。女装させて。
"彼"に歌わせよう。抱き合って。
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