第44話 女友達 3
文字数 772文字
ナツはアキと同じマンションに住んでいた。幼い頃から一緒に遊び、幼稚園、小学校、中学校は一緒だった。3人の兄がいるナツは強かった。よく遊びに来た。
「アキちゃんちで遊びたい……」
(いいけどね。たまには、なっちゃんちでも遊んだら?)
ナツのママは酒が好きだった。理事会の役員になった時も会議に出て来ず、迎えに行くと酔っていた。ナツは待望の女の子だ。それなのによく外に出されて泣いていた。
ナツは強かった。マンションでもナツと他の女の子が、アキと遊びたがり取り合いをした。アキは従順だからよかったのだろう。
アキがテニススクールに入ると、友達も入った。そこにナツも入ってくると、友達はやめた。
ナツのママは妹とよく飲み歩いていた。評判が良くなかった。ある日、妹さんが亡くなった。子供が学校から帰ると布団の中で亡くなっていたという。
親しかった妹を亡くし、ナツのママはがっくりしていた。
ナツはニューヨークに語学留学した。語学のできないアキがひとりで遊びに行った。海外は家族で1度グァムに行っただけだ。母は心配した。母には到底できなかったことだ。羨ましくもあった。
アキは無事に帰ってきた。ナツの荷物をたくさん持って。持たされて。届けるとナツのママは感謝した。
ナツは結婚した。妊娠した。予定日は年末ギリギリ。その前日にナツのママは亡くなった。朝、風呂場で冷たくなっていた。里帰り出産で帰っていたナツも、長時間警察にいろいろ聞かれた。
翌日出産した。産後すぐにナツは母親の通夜に出た。気丈だった。
ナツはアキが出産した時にも旦那さんと子供と面会に来てくれた。ベビー用品を回してくれた。互いに遊びに行ったり来たりした。
ナツに第2子ができた。検診で子宮癌が見つかった。初期だ。妊娠しなければわからなかっただろう。その帰りにアキの家に寄り泣いたという。
「アキちゃんちで遊びたい……」
(いいけどね。たまには、なっちゃんちでも遊んだら?)
ナツのママは酒が好きだった。理事会の役員になった時も会議に出て来ず、迎えに行くと酔っていた。ナツは待望の女の子だ。それなのによく外に出されて泣いていた。
ナツは強かった。マンションでもナツと他の女の子が、アキと遊びたがり取り合いをした。アキは従順だからよかったのだろう。
アキがテニススクールに入ると、友達も入った。そこにナツも入ってくると、友達はやめた。
ナツのママは妹とよく飲み歩いていた。評判が良くなかった。ある日、妹さんが亡くなった。子供が学校から帰ると布団の中で亡くなっていたという。
親しかった妹を亡くし、ナツのママはがっくりしていた。
ナツはニューヨークに語学留学した。語学のできないアキがひとりで遊びに行った。海外は家族で1度グァムに行っただけだ。母は心配した。母には到底できなかったことだ。羨ましくもあった。
アキは無事に帰ってきた。ナツの荷物をたくさん持って。持たされて。届けるとナツのママは感謝した。
ナツは結婚した。妊娠した。予定日は年末ギリギリ。その前日にナツのママは亡くなった。朝、風呂場で冷たくなっていた。里帰り出産で帰っていたナツも、長時間警察にいろいろ聞かれた。
翌日出産した。産後すぐにナツは母親の通夜に出た。気丈だった。
ナツはアキが出産した時にも旦那さんと子供と面会に来てくれた。ベビー用品を回してくれた。互いに遊びに行ったり来たりした。
ナツに第2子ができた。検診で子宮癌が見つかった。初期だ。妊娠しなければわからなかっただろう。その帰りにアキの家に寄り泣いたという。
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