第158話 高齢者の持病持ち

文字数 855文字

 腕が痛い。右腕だけ。年が明けた頃からじわじわと。そのあと腰を痛め整骨院に通った。腰は治るのに2ヶ月かかった。腰が楽になると腕の痛みが増していった。おそらく五十肩というものか? 整骨院に通っても、半年過ぎても痛みが増していく。調べた。

 夜も痛みで目が覚めて満足に眠れない……
 朝も昼も夜も痛くて頭がおかしくなりそう……

 姉がそうだった。
「寝返りできるならマシよ!」
と言われた。時期が来なけりゃ治らないと。そのうち、左も痛くなる……?

 こうして五十肩はあなたの生活の質を落とし、毎日痛みに耐える生活になっていくのです……

 それでもゴルフを続けている。フルスイングしても痛くはないが、日常伸ばした拍子に激痛が。
 今週はゴルフのラウンドが。来週は二泊三日の旅行。8月には去年もやったゴルフの早朝スループレー。

 旅行は山形の山寺。俳聖・松尾芭蕉が訪れ、その際に詠んだ

 (しずけ)さや 岩にしみ入る 蝉の声
は、『おくのほそ道』に収録している名句。
 山全体が修業と信仰の場になっていて、山頂へ続く参道は1,015段ある急勾配の石段。途中には、大小さまざまなお堂や塔が並ぶ。

 姉夫婦と4人で車で行く旅。旅行好きの姉が、日本で行きたい所はあとは山寺だけだとか。
 年寄りの、私以外は持病持ちの人達。何が起きるかわからない。無事に帰って来れるだろうか? などと心配してしまう。体力つけておくよう言ってあるが。

 自分はウォーキングをしているので平坦な道は歩けるが階段はすぐ息が切れる。なので3キロのダンベルを持ち毎日スクワットをしている。

 秋田に住む夫の兄が人工透析をするようになった。私の姉と同じ年だ。去年、会いに行こうと思ったが、コロナ禍で断念した。今年は心臓の手術をしたがやはりコロナ禍なので、
「来てくれるな」
と。見舞いもできない。そこで……観光旅行に変わってしまった。
 年寄りの持病持ち。明日は我が身かも? その前に楽しんでおこう……

 暑さがどうなるか? 昨今の地震や水災害。娘には、なにかあったらあとはよろしく……と言ってある。
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