第189話 痛いよ 2

文字数 1,024文字

 腰を痛めた。仕事で痛めた。
『痛いよ。痛いよ。痛いよ』
 歌詞の半分以上が『痛いよ』は誰のなんという歌でしょう?
 私の好きな佐藤隆さんの『痛いよ』という歌です。

 久しぶりの腰痛。軽いものはちょくちょくだけど、今回は重そう。
 年始めに入浴介助の時にやらかした。95歳になる、背のとても小さい女性。湯船に入るときはまたいで入るが、出られない。出る意味も、もはやわかっていない。ひどく時間がかかったがなんとか立たせて出した。腰を痛めたかも? と思ったが平気だった。翌々日までは。
 歳を取るとこうなのだろうか? 痛みがすぐに現れない。整骨院に通い、結局良くなるまでに2ヶ月かかった。ロキソニンを飲んで、たいして休みもせずに仕事に行った。前述の方の入浴はもう無理だからとはずしてもらったが。

 何度目かの軽い腰痛が去り、やはり今年になって訪れた五十肩が、誰かに言われた通り、右が良くなれば今度は左。それでも週3日3時間の仕事と週1度のゴルフのレッスン。先週は娘の引っ越しがあり、家一軒分を業者に頼まず駆り出された。孫の子守と簡単な掃除をお願いされた筈が、動いた動いた。階段を何往復? フローリングを腕が痛くなるほど拭いた。

 そして一昨日、例の方。自分は自立できる方の入浴介助だけなのだが、その方の具合が悪くて例の方を。断ればよかったのに相変わらずの人手不足。無理してやって腰痛めてついに休んだ。
 明け方から痛くて起きたら脂汗が出てきて無理、血圧は100を下回り布団に逆戻り。夫には帰り買い物を頼んだ。

 2度目のロキソニンで夕方になった。腰痛は安静にしていてもダメなのだ。楽な体勢を探しiPadを打っている。しかしロキソニン3度目飲んでも大丈夫か? 飲まないと今夜は辛い。
 明日は夫に整形まで送ってもらおう。経験から時期が来なければ治らないとわかっている。一応レントゲンを取り、ロキソニンと湿布をもらうだけだと思うが。
 いよいよ仕事も介護は無理か? 少し休んで周辺業務にしてもらおうか。こんな年寄り、いなければなんとかなるのだ。言いたくないけど、最低賃金が上がったから周辺業務との差がたったの8円に縮まった。なおかつ自分は最高齢。

 夫からメールがきて買い物を頼んだ。もうすぐ退職で仕事を減らした夫は時間が有り余るようだ。休みには洗濯もするようになった。妻よりきれいに畳む。家事をやらなくてもいいのはありがたい。子どもも犬も猫もいない生活。いつまで元気でいられるか?



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