第165話 チャットノベルとYouTube 3

文字数 1,268文字

 YouTubeは以前は滅多に見なかった。ダンベル体操とか料理レシピくらい。
 姉が来ると「よみい」のピアノ動画を見せられて説明されて、ちょっとうんざり。
 姉はいろいろ観ている。

 誰が、どうで、バンされて……どうのこうの……その前はQなんとか、その前は影武者説。
 この人、大丈夫か? と思うが、コロコロ変わるのだ。

 孫が来ると
「おばあちゃんち、YouTubeある?」
と聞くので娘に怒られる。
 孫の家ではずっと観ている。幼い孫が自分でテレビのチャンネルを操作する。孫がしゃべると番組が変わる。(ついていけない)
 観ていればおとなしい。親は楽だ。得ることも多いだろうが確実に目には良くない。孫も言うのだろうか? 将来はYouTuberになりたい、と

 私もチャットノベルを始めてから、よく観るようになった。最初は探したのだ。観るものが決まっていた。作品の中に出てくる音楽。ひとつ探せば、ずらりと出てくる。最後まで辿り着いたことはない。最後尾はあるのか?
(作品の中の音楽、第2話『テンペスト』のアクセスが300を超えました。第24話『ソラリスからバッハ』の10倍以上。ありがとうございます)

 ある夜、サッカーの試合がかかっていた。試合の前の『君が代』独唱が、男の声楽家だったので安心して聴いていられた。
『君が代』はたくさんの歌手が独唱している。失敗してしまったこともある。今はYouTubeに投稿されてしまうからかわいそうだ。人の噂も75日にはならない。『君が代』は 譜面上は易しいが、他人に聴かせられるように歌うのは難しいとか。それも無伴奏で。男にはキーが高すぎるとか。

 それから『君が代』に興味が湧いた。
 私の年代では『君が代』の斉唱を反対する運動が起きていた。
 先生は歌わなかった。日の丸に礼をしなかった。よくニュースに取り上げられていた。

 調べてみると、君が代の歌詞は……目から鱗。

 YouTubeを観ていると、どんどん昔を思い出す。
 若い頃放映されていたドラマも観られる。古過ぎて、検索しても出てこないものもある。その頃はテレビ局はテープを重ね撮りしていたので再放送ができない。ネットで検索しても情報がないものもある。
 懐かしい作品のテーマ曲や、ドラマの中で使われた曲を聴くと昔の記憶が蘇る。『バンパイヤ』のテーマ曲などは今でも歌えてしまう。

 最初は探すものが決まっていたが、今は面白いものを探している。
 見つけた! 
 はいだしょうこ画伯の絵や年越しのカウントダウン。あまりテレビを見ないので無知だった。
 宝塚からNHKのうたのおねえさんになった、はいだしょうこさん。あまりに絵が……で画伯と呼ばれているが、ファンになってしまった。

 年越しのクラシックのカウントダウンは20年以上放映されているのに知らなかった。ここ数年は年越しは寝ているし。でもそれをYouTubeで観られる。
 演奏会のラストのプログラムが12時ちょうどに終わり、キャノン砲が鳴り、紙吹雪と紙テープが舞う(早く終わりすぎたり、ドキドキする)
 今年はぜひ観なくては。

 

 


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