第168話 歩きながら

文字数 1,200文字

 いつもは1時間のウォーキングを30分増やした。コ・ヒョンジョンが毎日2時間半歩いて痩せたらしいので真似てみる。ところが30分余計に歩いたら足が痛い。指が痛い。今までは感じなかったが、靴がだめだ。ちゃんとしたウォーキングシューズを買わないとダメか? 

 続ける気、ある?

 前の職場の店長が、太ってきて、ついにブラウスのボタンが弾けた。ブティックの店長だ。スタイルがいいのが自慢だ。自分が着て、客に素敵だと言わせて買っていただく。さすがになんとかしようと思い歩き始めた。運動はしない人がウエアにシューズを買って近場から始めたら楽しくなった。朝のミーティングのたびに話す。
 ついには夜、お嫁さんの家まで往復2時間くらい歩いていった。晩酌を欠かさない人が頑張った。美への執念……元の体型に戻るとやめてしまったが。
 高かったウエアは私に回ってきた。タダでいただくわけにはいかない。この方へのお返しはいつもワイン。

 ウォーキングにそれほどの効果は期待していなかったが、コ・ヒョンジョンの動画を見てから俄然やる気が出てきた。彼女が落とした体重はおそらく10キロどころではないだろう。こっちは2キロでいいのだ。3キロでも。そうすれば入らなくなったパンツが穿けるようになる。

 1日24時間のうちの1時間半(とりあえず)。家にいてもダラダラしているのだからもったいないとは思うまい。あと1時間増やせるだろうか。
 歩いている時間は創作時間。コンテストのお題を考える。「浴衣」に「足跡」はできそうだが、「ベース」なにそれ? ベース(bass)
 思い浮かぶのはベースギター。調べたら、基礎、基本、土台。ラム酒をベースにしたカクテル。
 基地。塁。塩基(これはわからないからパス)
 コントラバス。

 今回は2000字なので投稿速度が速くてびっくり。ひとりの方が何作も投稿している。今までプッツリなかったコンテストが立て続けに開催されている。NOVEL DAYS の未来は明るい? 

 足跡といえば雪か……最近YouTubeをよく観るようになった。特に昔のものを。近藤正臣の『雪が降る』の語りに魅了されてしまった。
 雪が降る……まっしろな孤独だ……。

 タイトルは『まっしろな孤独』
 内容は……無理。浮かんでこない。背筋がゾクっとする話なんて、もっと無理だし。
 歩きながら「ベース」を考える。この物語は『三国志』がベースになっています、とか……フラワーベースってあったな、花瓶とは言わない。おしゃれな花瓶……

 閃いたのは別の作品のこと。『作品の中の音楽』を勝手気ままに続けている。昨日投稿した『項羽(こうう)劉邦(りゅうほう) 虞美人(ぐびじん) 呂后(りょこう)(せき)夫人』のアクセスが思ったよりよかった。おぞましい人豚のせいだろうか? 今は『三国志』を執筆中……なのだが、
 名探偵のテーマ曲なんてどうだろうか? 英国ドラマのシャーロックホームズやポワロは曲も良かった。口ずさめるし。

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