第94話 男でも女でも

文字数 652文字

 氷川きよしさん、美しい。園芸の番組に出ていらっしゃる。この間はランがテーマ。たくさんの華やかな洋ランに囲まれ、1番美しかったのは、彼……手入れされた肌、ブローされたセミロング、アイメイク。
 ランの植え替えもお上手。趣味はお菓子作り……時々おかしいことをおっしゃる。

『バニラ』がランの1種だとは私も知らなかった。バニラエッセンスとは長い付き合いだが、バニラビーンズがランの実だとは初めて知った。細長いバニラビーンズを見て、きゃらぶきに似ているとおっしゃった。ランの根は、ひっくり返して、
「ワラジの裏に似ている」

 1980年以降の歌はよく知らない。
 この方の歌もよくは知らないのだが、『白雲の城』を聞いた時には引き込まれた。難しい歌だろうに、引き込まれた。セリフも。

 城 黙して 語らず
 天 永遠(とこしえ)に 動かず
 人 人のみ 心揺れて……

 この方には、あくまで演歌の王道を歩んでほしい、男らしい道を歩んでほしい……
 と言われると自殺したくなっちゃうから辛くて……
 誰からも愛される歌手は目指さない……

 本来の姿は現在のジェンダーレスの姿なのに、約20年間ファンから求められる男らしい氷川きよしを演じてきた。ジェンダーレスとして、ありのままの自分をさらけ出して生きていくことを選んだ。
 氷川きよしさんは、ジムでトレーニングして6キロ減量するほど体型管理をしっかりとしている。細くなりたい! と発言し、さらに有言実行している姿は素晴らしい。

 息子夫婦が以前話していた。孫がそうだったら……理解してあげなきゃね、と。

 
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