第320話 ネットワークとフットワーク

文字数 945文字

 芽が出ない。植物の事ではない。私のライフワークであるエッセイの話だ。45歳までに文壇デヴューするつもりだったのに・・・。もう今年で47だ。でもそういった話は全く、ない。エッセイを執筆し始めて8年目。作品は300をゆうに越している。無論、自費出版の話には事欠かない。でもそれじゃダメだ。自分でお金を払って出版するんじゃダメだ。儲けようとは思わない。でもマイナスになっては元も子もない。



 そもそも、エッセイと言うのはタレントなり小説家なり、ある程度名前の売れた人が出すから売れるのであって、私のような無名の一市民がエッセイ集を出したからって売れるものでもない。長谷川漣?誰だそりゃ?知らね。で終わってしまう。ではどうしたらよいのか?何か良い案はないか?と思案に暮れていた。そんな折chatGPTのニュースが耳に入って来た。「よし、これだ!」と意外に?フットワークの軽い私は早速chatGPTを検索して使ってみることにした。



 使ってみると・・・面白い‼‼‼

「出来るだけコストを抑えてエッセイストとしてデヴューするにはどうすればよい?」

などと入力すると・・・見事に的確な答えを返してくれた!そして私の作品『劇薬』と『愛わがままに』をそのまま入力すると、それらに対する論評も返してくれた。きちんと会話の流れを、文脈を理解し、自然な会話ができる。これがあれば下手な編集者はいらなくなってしまうのでは?とすら思えた。(編集に関わる方々ごめんなさい)



 また、自分で作った本を地元の図書館などにおいてもらうのはどうか?と尋ねたところ、それも良い方法だとの事。自費出版はリスクとリターンを勘案してから自己責任でやってみるのならよいとの事。



 今度から哲学的な思索をしたら、このチャットGPTにそのまま尋ねてみようと思う。そのくらいの事にはゆうに耐えられる潜在能力なのではなかろうか?と思ったほどだ。



 そんなわけで、繰り返すがフットワークの軽い私としては自分が1万円内で作った本『5歳のモネ』を地元の図書館に置いていただけるか今度の休日にでも交渉してみるつもりだ。ネットワークとフットワークを駆使して可能な限り低コストで文壇デヴューするのが目下の目標だ!そう、大事なのはネットワークとフットワーク‼‼‼


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