第187話 自分First

文字数 899文字

以前の職場でお世話になった方から年賀状を頂いた。
「お元気ですか。
健康第一で、また「自分First」であられますように。
本年も佳き年となりますように。」
との事。年賀状を頂き嬉しかったのはもちろんだが、「自分First」という言葉が気になった。このブログの存在をご存じなのかどうなのか解らないが、勿論この方はいい意味で「自分First」と書いてくださったのだと思う。ただそれとは別に「俺ってやっぱり「自分First」なのかな?」と思う節がないでもない。
 先日サッカーの日本代表戦を男性六人で観戦した。前半は中からの攻撃ばかりで単調になってしまったが、後半は左サイドに張った選手を起点にサイド攻撃が功を奏し逆転勝利した。日本の勝利でその場は楽しく終わったのだが、帰りの車の中で思わず本音が出た。
私が(右サイドで張っているべき選手が中に中に入りがちでチームとしてうまく機能しなかった。)「これ言っちゃいけないかなとは思うのですが右サイドで張るべき選手はちょっと自分が自分がというところがありましたね。」
それを受けて運転してくださった方が「まだまだあおいという事ですかね?」とおっしゃった。私は「うーん、何とも言えないです。そのあおさが必要な面もあるし一概には言えないのですが・・・。」それを聴いて助手席に座られた方が、
「そうなんだよね、10番の中島がいればまた、変わったんだろうけどね、ちょっとね。」私は嬉しくなって
「そう、その通りなんですよね、チームって生モノなんですよね。人が一人いるので全然違ってくるんですよね。」と、その車内での会話はとても楽しかった。やはり本音で会話するのは楽しいものだ。ただその為には本音を切り出す「自分First」な奴が必要で、どうも私にはそのけがあるなと思った次第だ。良くも悪くも・・・
 「自分First」が一概に悪いことだとは思わない。ただそこには「周りを生かす」という意識が常に必要なのだとも思った。私はもうしがないオッサンに過ぎないが、今回の右サイドでプレーした選手はまだまだ今後いくらでも伸びる余地がある。いい意味での「自分First」を目指して頑張れマラドーアン!
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み