第147話 舌打ち

文字数 244文字

今日も君は舌打ちした。
ハセッチの帰り際に舌打ちした。
昨日はハセッチの勘違いかなと思ったけど、
今日は解った。
その舌打ちは
「なんだよ、もう帰っちゃうのかよ?」
という意味だ。
何だかハセッチは申し訳ないような、嬉しいような気持になって
「K君またね!」
と言った。
すると君はほっとしたような納得したような顔で
「うん」
と言った。
何だかハセッチは心が温かくなった。
ハセッチは自分が小学生の頃を思い出した。
仲良くなるのは少しずつ少しずつなんだね。
ゆっくりいこう。
「またねK君!」

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