第284話 子供らしさ

文字数 1,256文字

 先日友人3人でカラオケに行った。そこで私は『キン肉マンgo fight!』と『宇宙刑事ギャバン』を歌った。どちらの曲も私が小学生低学年の頃に流行った曲だ。以下に参考までに。
 
https://www.youtube.com/watch?v=RRU2qk71S_g
https://www.youtube.com/watch?v=DKgCAnfRvH0
 
 これに対し、私は以前勤めていた学童でヨアソビの『夜を駆ける』を「これいいよ。」と二人の小学一年生から勧められたことがある。こちらも以下参考までに。
 
 https://www.youtube.com/watch?v=h5NT9g_lxEI
 
 
 どうも私が小学校低学年だったころと今の小学校低学年では事情が異なるようだ。私が小学生だったころ(昭和)は経済も右肩上がりで、社会はいろいろな意味で総体として明るく前向きだった。子供は子供らしくノホホンとしていられた。次の日何をして遊ぶかが楽しみな毎日だった。

 ところが現在の令和の日本ではそれが異なる。子供が子供らしくはいられない、もしくは時代がそれを許さない。そんな空気感なのだろう。無論個人差はあるのだろうが・・・。

 個人レベルで見れば、子供が(せめて小学生のうちは)子供らしく居られる。そういう環境設定をするのが親の務めなのだろう。もっとも私には子供がいないので偉そうなことは言えない・・・。でも、どうやらこの令和の日本は子供がいつまでも子供らしくノホホンとしてられるような状況ではないらしい。

 学童の子供たちを見ていて思う。大人になるのが遅すぎるのもなんだけど、早すぎるのもなんだ。せめて小学校低学年のうちくらい、学校の授業をしっかり受けて、思い切り外で遊んで、給食をモリモリ食べて、ぐっすり眠る。そういう毎日を送らせてあげたい。その為に我々支援員が出来る事は何だろうか?と、いつも考える。幸い私の勤める学童では、外に出て思い切り遊ぶために必要な広いグランドや、勉強や工作、オセロ・将棋等のゲームをする環境も整っている。本も毎月50冊借りて来られるし、グランドの隅で虫取りだってできる。あと足りない事と言ったら、夏だったらキュウリを冷やして味噌をつけたものや、トウモロコシをふかした奴を食わしてやりたいなあ。と思う。ところてんもいい!美味しいおやつを食べさせてやりたいとは私以外の先生方も願うところなのではないだろうか?こればっかりは施設の設備の都合上そうそう簡単には出来ないのだが・・・。

 何にせよ、子供達が子供らしいのびのびとした笑顔を見せてくれたら、それは本当に働く甲斐があると言うものだ。もっともあまりのびのびし過ぎてもらっても、それはそれで困ってしまう。いつだって線引きと言うのは必要で、その線を何処で引くか?が悩みどころではある。皆とは言わないまでも、より多くの子供たちが納得のいく線引きができるようになりたい。「大丈夫、程よい線引きがいつか見つかるはずだ。」そう思って研鑽を重ねる日々なのです。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み