第349話 ふり

文字数 1,147文字

 その日の夢の中で、私はある学校で文化祭の準備をしていた。その学校は私の中学・高校・それと私が5年間勤めた女子高の、友達やら生徒やらがごちゃまぜになっていた。校舎内をぶらついていた私はある教室でよびとめられた。
「長谷川君手伝ってってよ。暇なんでしょ!」
「いいよ。」
と軽く受けた私は作業を手伝い始めた。その教室では仮装行列だか何だかの準備をしていた。

「長谷川君って確か社会部だったよね?自分のはもう終わったの?」
「うん、あんまやってないけど何かいいみたい。生徒会の仕事優先だよ。先生には悪いけど。」
(私は生徒会の役員をやっていた)
「なんだそりゃ!いいのかよ(笑)。」

 ふと気づくとそこには小学校の時仲の良かった女の子がいてその子が唐突に
「ねえ、長谷川君って今流行りのブログやってんでしょ?自分に才能あると思ってんの?」
と聞いてくる。いつの間にかそこには人だかりができていた。
私は
「思っているよ。じゃなきゃやってないよ。日本人ってのは何でもかんでも謙遜すりゃいいと思っているけど、そういう島国根性、俺は嫌いだよ!」
周囲が
「おおーっ!」
っとどよめく。私は続けて
「話変わるけど、さっき先生からグランドのごみ拾いしろって言われたんだ。でも、ごみなんか全然ねーの。それでもやれっていうから、ゴミ拾うふりしてきた。何が悲しいって先生自身そんなこと分かってるのに、それがルールだからってさ。そんなルール変えちまえばいいのに・・・。そうそう“ふり”で思い出したんだけど、どっかのバンドが『プリテンダー』って楽曲歌ってたよね。プリテンダーか・・・偽善って意味だ。くっだらねータイトル。俺“ふり”って嫌いなんだよ。頑張ってるふり、盛り上がってるふり、楽しいふり、生きてるふり、愛してるふり、そういうものすべてが胡散臭い!一度きりの人生なんだから本気で生きたらいいし、本気で何かを誰かを愛したらいい、俺はそう思う。間違っているかな?俺の言っている事?ああ、何だか無性に文章を書きたくなった。」

 そう言い切ると周囲の歓声とともに高揚感が全身を駆け巡入り、目が覚めた。もしかすると地元の友達や女子高時代の生徒たちとこの時私は共鳴したのかもしれない。夢の中だから全部筒抜けだ。悪いことはできない(笑)。

 そんなわけで私は今こうしてキーボードを叩いている。私が何が好きで、何が嫌いで、なぜ文章を書くのか?少しわかっていただけたかと思う。面白い奴だなと思っていただけた方々には、ぜひこれからもお付き合いいただきたい。損にはならないよう、これからも、面白い?文章を書いていこうと思う。よろしくお願いします。

 最近忙しくてクラウドファンディングの計画はまだ下調べ段階です。動き出したら順次お知らせしていこうと思っています。

ではまた!


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