第256話 「糸」

文字数 987文字

 先日、目が覚めたら中島みゆきの「糸」が頭の中で流れていた。2~3日そんなことが続いたので、改めてYouTubeで聞いてみた。私の好きなoasisとはずいぶん曲想が異なる。Oasisの曲の中で一番私が好きな「live forever」の歌い出しはこうだ

Maybe I don’t really want to know how your garden grows cause I just want to fry
(正直な話、お前の事なんてどうだっていいんだよ。ただ、俺は飛んで行っちまいたいだけ。)

 私はこの歌い出しがすごく気に入っている。歌詞が正直だからだ。ここで言うところの“お前”が誰を指すかは解らない。恋人かも知れないし、友人かも知れない。ただ解かるのはある種の率直さだ。その後の歌詞を読むと解るように、愛だの恋だのという事には触れていない。生きる事と死ぬ事と、もっと人間として根源的な何かについて歌っている。そして曲の最後では「俺とお前は永遠に生きる」と歌われている。私がこの曲をOasisのベストに選ぶ所以だ。

対して、中島みゆきさんの「糸」はサビでこう歌っている。

縦の糸はあなた
横に糸はわたし
織りなす布は
いつか誰かを
暖めうるかもしれない

正直素敵な歌詞だと思う。こういう詩が書けるのだから中島みゆきさんは天才だ。

曲のラストでは

逢うべき糸に
出逢えることを
人は仕合わせと呼びます

で締めくくられている。「live forever」の「俺とお前は永遠に生きる」と「糸」の「逢うべき糸に~呼びます」とを比べてみると面白い。カッコいいのは前者だが、情感に溢れているのは後者だ。無論、男性的なのは前者だし、女性的なのは後者だ。どことなく似通った事を言っているような気もする。表と裏とのような関係にとらえてみると面白いかもしれない。
 私はこれまで、中島みゆきさんの曲をきちんと聞いたことはなかった。代表曲の「地上の星」とか「時代」とかを聴いたことがあるだけだった。ちょっと真面目に聴いてみようかと思う。何故寝起きに「糸」が頭の中で流れていたのかは不明だ。誰かが夢の中で私の為に歌ってくれたのだとしたらこんなに嬉しい事はない。でもまあそんなに人生甘いものでもない(笑)。さて、もう朝だ。そろそろ眠らなくては・・・。(学童の仕事は昼から。この仕事の良い所は夜更かしが出来るとこです◎)
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