第321話 夏休み

文字数 1,223文字

 私事で恐縮だがYouTubeプレミアムに加入してからと言うもの本当に音楽が身近になった。それまでは聞きたいと思った楽曲をiTunesで一曲いくらで購入していたのが、YouTubeプレミアムに加入して月々1180円で聞きたい放題となった。JAZZでもクラシックでもJポップでも洋楽でも選び放題となったのだ。それまでは受動的に音楽に接していたのが、より能動的に音楽に接する事が出来るようになった。ただ、あまりに選択肢が多すぎるので最近はもっぱらHertStation365さんやmaybe_meikoさんの提供する楽曲を流している。畳6畳の和室や軽自動車の車内が彼女らのセレクトする楽曲を流しているだけでおしゃれな空間に早変わりするから不思議だ。選択肢が無限大となった昨今、詰まる所は“人”なのかな?と思った。そういえば昔読んだ小説に「ワインでも何でも、結局は専門家に任せておけばよくて我々に必用なのはその専門家が確かな人物かそうでないか?つまり人を見抜く目なのだ。」とあった。その通りかもしれない。そんなわけで今、【ちょっと疲れた日に聞く気持ちいい曲】(maybe_meikoさんのセレクト)を聞きながらこの文章を綴っている。



 さて、話は移るがもう少しすると私の勤める学童では夏休みを迎える。朝から子供達をお預かりするので当然、時間がたくさんある。その時間が出来るだけ充実したものとなるよう大画面のテレビを使って、夏休み○○シネマと題して映画を上映する予定だ。職員の先生方がこれは!と思う映画をお1人2本ピックアップしていただく。アマゾンプライムに加入しているので無料で見られるものもあるし、そうでなくても今時ツタヤで110円あれば事前に借りられる。子供達と一緒に見たい、もしくは自分が子供の頃感動した、そんな映画を子供達に見せられたら最高だ。その職員の先生なりの“カラー”も出て面白い企画だと思う。我々の支援員の腕の見せ所でもある。



 また、毎月自治体の図書館から借りてくる図書50冊に加え、夏休みにはマンガも子供達に読ませる事が出来る。いわゆる過激な性描写や暴力シーンのないものであれば読ませたいマンガはたくさんある。『ちはやふる』(末次由紀)で百人一首に触れてもらうのもいいし、『ヒカルの碁』(ほったゆみ 小畑健)で囲碁の世界に興味を持ってもらうのもいい。最近のでは『あかね噺』(末永裕樹 馬上鷹将)が面白い。古典落語の世界を知るのにもってこいだ。『町田くんの世界』(安藤ゆき)で人のやさしさに思いを致すのもいい経験だし、男の子には『鋼の錬金術師』(荒川弘)を読ませるもいいだろう。『彼氏彼女の事情』(津田雅美)は少し鼻にかかる気もするが、でも面白い。高学年の女子なら十分理解できる内容だ。



 夏休みは時間がある。しっかり勉強して、遊んで、内面も耕せれば(いわゆる情操教育もできれば)言う事はない。そんなわけで今から夏が来るのが楽しみだ。
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