第98話 細く長く

文字数 647文字

 最近私の中で蕎麦が熱い。以前はラーメンだったが近隣の有名どころは、ここ数年で食べ尽くした感がある。そこで最近は蕎麦に興味が移ってきたと言うわけだ。それに年齢のせいかラーメンの脂っこさよりも蕎麦のさっぱり感を体が求めているようだ。以前の自分にとってベストだったもの(ラーメン)が今の自分にはベストでなくなってくる。そしてそれに代わる新たなべスト(蕎麦)が生まれてくる。年齢を重ねるというのは、それを素直に受け入れる事なのではないだろうか?たかがラーメンと蕎麦で恐縮だが・・・。
 話は飛躍するが国のカタチだってそうかもしれない。以前(昭和)に目指した理想像をいつまでたっても追いかけているのは、体は年を取っているのに、いつまでも脂っこいラーメンを追い求めている様なものかもしれない。年を取ったなら年を取ったなりに食生活の変化があって当たり前だ。目指すべき理想像も変化して当たり前ではないか?もっともいつまでも若くある事が理想だと言われれば、また話は違ってくるのだろうが・・・。
 まあ、なにはともあれ私はもう中年だ。食生活も変わってくるし、運動しなければお腹だって出てくる。もう怖いものなしだった若い頃の様にはいかない。蕎麦ではないが仕事だって、人生だって、このエッセイだって、細く長く続けたいものである。ついでに言うとこの国だって太く短くよりは、細く長く続いた方がよりマシではある。その為には何にせよ、教育にだけは時間と労力とお金を注がないといけない、と思うのである。あともちろん愛情もね。(笑)
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