第332話 文壇 なんぼのもんじゃい!

文字数 1,198文字

 2015年の執筆開始当初からいわゆる文壇デヴューを目指してきた私だったが、ここにきて考えが変わりつつある。きっかけは講談社のノベルデイズという小説投稿サイトに出会ったことだ。このサイトではジャンルごとに作品がランク付けされる。私の『長谷川漣のどこ吹く風』は「日記・個人ブログ」部門でだいたい20位前後にランク付けされている。ランキングの目安は★の数、PV数、ファンレターの数の3つだ。私の『どこ吹く風』はPV数自体は8万を超えているのだが、★の数は151、ファンレターの数にいたっては4と、とにかく少ない。そのためか順位は20位前後とあまりぱっとしない。もっとも現時点で全327話とヴォリュームは多めだからその分PV数も多くなるのは当然なのだろうか?

 ただ1つ思い当たったのは「文壇」ってやつが人の集まりである以上、そこには「政治力」が働く余地があるという事。こちらが「イイね」すると向こうもよいしょして「イイね」する。そこには人の繋がりができ、持ちつ持たれつの「関係」が生じる。すなわち「政治」だ。

 私はそういうのとは一定の距離を置く。つまり文壇とは一定の距離を置く。なんせ【本物】だから。と自分では思っている。自画自賛。

 今更になってしまうが、私はいわゆる「政治」が嫌いだ。なんせ胡散臭い。

 「そういう胡散臭い世界は俺には似合わない。孤高ってやつなんだよ。俺は!文壇なんぼのもんじゃい!ノーサンキュウさ!」

と、強がってみる。そんなことを考えながら書店をぶらついていたら、とある書籍が目に入ってきた。その書籍はいわゆるミステリで、私より年下で同じ大学の法学部出身者が著者だった。キング&プリンス主演で映画化されるらしい。大したものだ。

 「そうだなぁ。ミステリか・・・。俺の頭はミステリには向かないなぁ・・・。俺はもっとデカいこと書きたいんだ。というか書いてきたつもり。」

 そうなのだ。私はもっとデカいことを自分では書いてきたつもりなのだ。それがマーケットに受け入れられないとしても・・・それはそれでいい。つまり金になるかならないかは二の次だ。タダで発表の【場】を与えてもらっておいて失礼かもしれないが、ランキングとか文壇とか、くそくらえだ。そんなことより50年、100年たっても価値がある文章を書く。それが俺のスタンスだ。それを再確認した。

 私は【IQ】を武器に生きて来たわけではない。ただそれ以上に【愛嬌】を武器にしたことはない。皆無だ。でもそれでいい。安っぽい生き方だけは私の中の何かが許さない。それを美徳ととるか、傲慢ととるかは相手次第だろう。

 そんなわけで、現在38度の酷暑にクーラーのきいた六畳一間でキーボードを叩いている。プール・海・川なんでもいいけど、この夏一度くらいは行きたいものだ。

さて、この文章をお読みの皆さん!
暑い日が続きますが勉強に、仕事に頑張ってください。

ではまた!

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