第331話 ウォーリーをさがせ!

文字数 618文字

学童での一コマ。

私:「H君、『ウォーリーをさがせ』を読んでいるの?」

H君:「そうだよ。先生もウォーリーさがす?」

私:「うん、一緒にさがそう!ウォーリーの奴もなかなかの曲者でね!こんなところにいるんじゃないかな?」そう言って隣に置いてあったH君の水筒の下をのぞき込む。

H君:「そんなとこにいないよ!」

私:「じゃあここはどうだ?」と言ってH君のふさふさとした髪の毛をかき分けて見る。

H君:「オーイ!そんなとこにいるわけないだろ!!!」

私:声に凄みを聞かせて「ウォーリーをさがせ!奴はあっちに逃げたぞ!決して逃がすんじゃない!」

H君:「そういうの止めてもらえる?ふざけないで!」

私:「悪かったよ。H君。でもすぐにジョークだってわかるんだね!すごいH君。賢いね!大したもんだ!!!」

H君:「くだらないこと言ってないで早く探してよ!」

私:「いや、もうとっくに探してるよ!ウォーリーはね我々のみんなの心の中にいるんだよ!みんな気が付かないだけだよ!」

H君:「いや先生の心の中だけじゃない?少なくとも僕の中にはいないよ!」

私:「やるなH君。一本取られた!ジョークの何たるかがわかってきたね!その調子でジョークのわかる大人になってね!先生が教えられるのはそのくらいさ!」

H君:「先生は存在自体がジョークでしょ!ドント・ウォーリー!」

私:「(笑)(笑)(笑)(泣)」

今日も学童は平和です。暑い日が続きますが、皆さんお気をつけてお過ごしください!
ではまた!
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