第120話 文化

文字数 555文字

いいかいSくん!
将棋の勝ち負け何てホントはどうでもいい事なんだよ。
勝ったからって相手を見下したり
逆に、負けたからって相手を見上げたり
そんな事なら
はなから将棋なんて指さない方がいい。
ハセッチは今日、勝負がついた後
「ありがとうございました」
って頭を下げた。
何故だかわかるかい?
それは、S君負けて悔しいだろうな、頑張ったのにな
それでも、また明日、将棋の相手してくれるかな?
と、相手の気持ちになって
次に指すとき
また相手が気持ち良く指せるよう
そんな思いを込めて
「ありがとうございました」
ってお辞儀したんだよ。
次に会う時も相手が気持ちよくいられるように計らう事
それを「文化」って言うんだ!
ハセッチが教えたいのはこの「文化」なんだよ。
将棋に強くなりたいだけなら
今流行りのAI(人工知能)と将棋を指せばいい。
でも人と指すのはそれだけじゃない
人とつきあうっていうのは
この「文化」を学ぶ事なんだよ。
礼儀正しくしろとは言わない。(型にはまる必要はないからね!)
でも、この次会う時も相手が気持ちよくいられるよう
おもんぱかる事(ちょっと難しいかな、思いやる事でもいいよ)
それは学んでほしい。
つまり「文化」を学んでほしいんだ!
それがハセッチの望みだ!
長くなったね。
最後まで読んでくれて「ありがとう!」
ではまた!

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