第208話 笑いの方程式

文字数 924文字

私「定食ください!」
社食の方「ご飯は?」
私「1番で!」

私の職場には社食がある。そこで繰り返されるいつもの会話だ。ご飯(白米)はその量によって番号がついている。
1番(100g)、2番(200g)、3番(300g)、4番(400g)、5番(500g)
といった具合に(あくまで目安だが)

日々繰り返されるこの会話に何か変化が欲しいと思った。そこで大喜利風に考えてみた。そもそも大喜利の笑いの神髄は「文脈をずらす」という行為にある。解りやすい例がビビる大木の今となっては懐かしい
「こんばんみ!」だ。
日本人なら誰でもわかる夜間のあいさつ「こんばんは」の最後の「WA」の発音を「MI」に換えることで笑いを生み出している。「こんばんは」という発音の文脈を最後の音を「み」にすることでずらしているのだ。ほかにも例を挙げると以前TVで見たもので
司会者「こんなアイドル嫌だ!どんなアイドル?」
回答者「全員かわいくない!」
これもわかりやすい例だ。「アイドル=かわいい」という文脈(当然そうだという思い込み)をずらすことで笑いを得ている。このように文脈をずらすことで笑いが生まれる。さてこれを応用してみよう!この場合ご飯の量を1~5の番号で答えるのがいわゆる文脈となっている。相手は当然番号で答えると思っている。そこがポイントだ。
例えばはじめは少しだけひねって
私「定食ください!」
社食の方「ご飯は?」
私「ひとつ!」
これは番号でなく単位で。
もう少しひねって
私「定食ください!」
社食の方「ご飯は?」
私「つゆだくで!」
これは番号ではなく牛丼屋風に。
もう一歩ひねって
私「定食ください!」
社食の方「ご飯は?」
私「レアで!」
これは番号を焼き加減に換えてみた。関西人のおばちゃんなら「何ボケとんねん?ステーキちゃうがな」と、超大盛にしてくれるかもしれない。次の日になって「定食ください」「ご飯は?」「アルデンテで!」と答えたら「パスタちゃうやろ!いい加減にしときや」とぐっと量を減らされてしまうかもしれない。もしくは、めんコーナーに行って
社食の方「お客様は(うどんorそば?)?」
私「3番で!」
と答えたらこちらの方が面白いかもしれない!
※いずれにせよ周囲に迷惑のかからない範囲内で(笑)!
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