第230話 人生最大の不幸

文字数 969文字

 先日、とある病院に勤める友人との車中での会話。

友人「職場でどうも合わない人がいてさ・・・。」
私 「うん。」
友人「やたらと細かい事に目くじら立てたり、上に従順で下に威張ってたり・・・俺と価値観が合わないんだよね。全然。」
私 「確かに!あなた大らかだしな。それにロックでもある(笑)。そりゃ合わねーわ。まあでも、どこにでもいるよね、価値観の合わない人。」
友人「そうなんだよな~。毎日顔あわせるのが嫌で嫌でさ。」
私 「仕方ない。お互い社会人なんだから、最低限の礼儀とマナーは守って、それ以外は出来るだけ関わらないのが良いと思う。と言うかそれしかないだろ。」
友人「それがさ、その人俺にばっか注意してくるんだよね。別の人が同じことしてても何も言わないのに、俺に対してばっか文句つけてくんの!俺ばっか見てんの!!こっちは出来るだけ関わらないようにしているのに。」
私 「困ったねそりゃ!なんか気に障るようなことしたんじゃないの?」
友人「なんもしてねーよ!」
私 「とりあえず、文句つけられないよう完璧に仕事こなすことだな!そうすれば何も言われない。それでも何か言ってくるようなら36計逃げるに如かずだ。あなたの職場広いんだろ。逃げちまえよ(笑)。」
友人「それが出来ないから困ってんだろ!」
私 「ごめんごめん(笑)。でもまあ、あれだな。その上司?同僚?からある意味好かれてんだな。そんだけあなたをいつも見ているって事はさ!」
友人「冗談じゃねーよ!」
私 「昔何かの小説で読んだ事がある。人生最大の不幸とは嫌いな奴から好かれることだとさ。あなたは今、人生最大の不幸ど真ん中だ(笑)。」
友人「やめてくれ!」
私 「???と言うかその人ってもしかして女性?」
友人「そう、女性!」
私 「そうか・・・。」
友人「???」
私 「いや、昔何かの小説で読んだ事がある。人生最大の不幸とは嫌いな奴から好かれることだとさ。」
友人「さっき聞いたよ(怒)。」
私 「いや悪い悪い(笑)。いよいよもって人生最大の不幸ど真ん中だと思ってさ(笑)。ちなみにその人美人?」
友人「いや、・・・。何で?」
私 「いや何、いよいよあなたも年貢の納め時かなって!」
友人「本当にやめてくれ、あり得ねーよ!マジあり得ねー(怒)」

この会話はフィクションであり、実在の企業・団体・人物とは一切関係ありません。

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