第266話 尊い感情

文字数 624文字

 どうでもいい話かもしれないが、私はこの年45歳になるまで、恥ずかしながら?キャバクラなるものに行った事がほとんどない。ほとんどと言うのは一度友人に連れられて熟女パブなるものに行った事があるからだ。でも一向にリラックスする事が出来なかったのを憶えている。
それを生業とする人、心の拠り所とする人に対しては失礼極まりない。でも敢えて言わせてもらうと、私はこういうのがどうも苦手だ。愛情、優しさ、いたわりと言った尊い感情をお金に換算するという行為そのものが、どうも好きになれないのだ。だったらサービス業全部そうじゃないか?と言われればぐうの音も出ないのだが・・・。ただ先にあげた感情はどれも人として尊い大切なものではないか?その感情をカネに換算するなんて、何か悲しくはないか?寂しくはないか?と思う。そういう思いが根底にあって、私はいわゆる風俗やキャバクラなるものに一定の距離を置いてきた。今でもそれは変わらない。卑近な言い方を知るなら「食わず嫌い」だ。高尚な言い方をするなら「自分を裏切りたくない」のだ。ただ、食べてみたら意外に美味しく、それ以来病みつきになった。なんてこともある。同様に「一度自分を裏切ってみたら、他人を裏切るのを何とも思わなくなった」なんてこともあるのでは・・・・?多分その辺を私は本能的に察知して恐れているのだと思う。自己分析。
 こんな事を書くと「裏切り裏切られるのが人間だよ。社会勉強が足りなんじゃないか?この甘ちゃんが!」とお
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み