身のほどを超えた幸運なんて、そりゃやっぱ、招いちゃうよね最悪ってヤツを……
　ウダウダと考えまくる内に、死に至る病魔まで召喚していたことにも気づかず、ドギマギ生きる多感クンの失笑‐迷走グラフィティー

　附属校で唯一の落ちこぼれ、水埜楯（みずの・しゅん）は、担任の保身とお情けによりギリでどうにか大学へ進むが、このままでは本当にマズいヤバいとマジガチに焦りだし、どうにか自分を変えようと、変物として有名なセンパイの誘いにノって、超ビミョ～な商売仲間に加わった。

　ところが、一箇月も経たない内に、自分の売っていた商品が多国籍商社Ⅴ＆Ｍの女神級社員の目に留まり、商売的には軌道に乗る一方、やはり学生生活はパッとせず。それどころか、イタズラに広がった人間関係から、あれやこれやとふり廻されて、この世の理不尽を噛み締める日日……。

　そんな中突然、別段親しくもない学友が殺害される。それもムリヤリ会場にされた楯の家でのパーティーに向かう途中だったことから、渦中の人となってしまう楯なのだが、魔の手は次の学友へと……と、ムズキュンやら、ハチャメチャやら、ミステリーやら、ウッソ～やら、あれこれアリの、アオすぎなまでにハルいストーリー。