第214話「闇淤加美神の身長」
文字数 3,326文字
《元―冥界の穴》
来るしかないだろう?
こうして私達は長い夜を終えた···
鬼化が加速していた重大な負の要因も取り除く事が出来き、此れからこの地は生まれ変わる事が出来る
····二ツ神の地域は私達にとってかけがえの無い大切な場所だから···取り戻す事が出来て本当に良かった―――――
《喫茶―黒猫》
···しかもこんな···、もう明け方なのに営業している喫茶店なんてあるのか―――――
····このご夫婦が今世の黒崎さんのご両親か――――
とても優しそうな人達だ
黒鉄さんが普通に言葉を話している所を見ると信用出来ることは間違いないだろう
····黒崎さんの家系の人達はやはり黒崎さんの血筋だなって心底思うくらい、懐が深くて理解力が尋常じゃないと感じた
その後も暫くの間、沢山のお話をさせてもらい眠気も忘れていたその時、窓から朝日が差し込んできた――――――
―AM5時15分―
《近くの公園》
カイトが陀羅尼神呪を唱え終えたその時――――、カイトの周りが一瞬だけパァッと光り輝き、さっきまでは居るはずの無かった人物がカイトの横に立っていた――――――
····あれ、もしかしてカイト···不機嫌になった?
身長の差ってそんなに気になるものなのかな?カイトだって十分背が高くてカッコイイんだけどなぁ―――――