第189話「帰省」※オマケのお知らせ※
文字数 4,427文字
《廻天院》
あれから私とカイトは、徒歩10日ほどかけてカイトの実家である「廻天院」まで来ていた
カイトの要望で出歩くのは夜と限定され、昼間は大体宿泊所で寝ている事が多い···
ましてや鬼狩りをしながらの旅だったため、何かと時間を要してしまうのは致し方がない事だった―――――
····そんなこんなで、ようやく辿り着いたのである
あ、あれ?
私なにか変なこと言ったかな···?
····住職さんって、カイトのお父さんかな?
何となく···、カイトの顔色が良くない気がするのは気のせい?
―AM1時15分―
《裏口》
何かバツが悪いのかしら?!
と、思っていたその時――――
カイト···、どうしたんだろう···?
いつもと雰囲気が全然違う···
家族間で何か事情があるのだろうか
目が合ってしまった····
そ、そうか···って――――
そんな簡単に納得して良いんですか?!
こんな何処の誰かも分からない、得体の知れないオナゴを····っ!!
って言うか、まだそんな妻になるとか具体的な話なんてしてないよね···?
この二人····ソックリだと思うわ
完全に親子ね···
《客間》
と、思っていたその時····
障子の外から、何やら人の話し声が聞こえて来た―――――
····っと····るな····
ずいぶん······ったものだ
その話し声は徐々に私達のいる部屋に近付いているようだった
そして部屋の前まで来たであろう人物は私達の部屋をノックした
その時、障子を開けたのは―――――
その瞬間、興奮気味の玄宥様はあろうことか私を思いっきりハグしてきたのだった·····
玄宥様は私をぎっちりと抱きしめたままカイトに話しかけている·····
カイトの機嫌がどんどん悪くなるから離して欲しいのだけれど···
玄宥様はニヤニヤしながら手をひらひらさせて部屋から出ていった····
何か――――
玄宥様ってあんな人だったかしら·····?!
まぁ、久々にお会いできたのはとても嬉しかったけど···、カイトをまるでからかっているようだったな··
「·····付き合ってすらないよね」
って言いそうになった―――――
···しかしそんな事に拘りがあるくらいの年齢でもなく···
むしろ、そんな少女のような思いが過ぎってしまった自分に対して恥ずかしさだけが込み上げた
―次回へ続く―
↑ 申し訳ありませんでしたカイト様(;´∀`)
貴方様を描く時間が本当に取れなかった結果です(土下座)
今週も閲覧下さり本当に有難うございました(*´ω`*)♡
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2023年12月21日
現在、カイトの新しいアイコンは完成していますが、前のアイコン〜新しいアイコンへと編集中です。m(_ _;)m
※まだまだ納得出来るレベルのカイトのアイコンではありませんが、このまま拘り続けると本編が書けなくなるので諦めました( ;∀;)
↑の線画とも全く違うモノとなりました。・゚・(ノ∀`)・゚・。ウエーン
これからも精進いたします(TOT)
↓↓↓カイトの新しいイラストはこちら↓↓↓
あんこ*は『歩夢』様の大ファンで、いつも背景をお借りしています( ꈍᴗꈍ)♡
いつも有難うございます!